ハレの日の食膳 恵方巻

※恵方巻の中身は、かんぴょうやキュウリ、伊達巻、ウナギ、桜でんぶ、しいたけ煮、高野豆腐などの7種が定番。

 「鬼は外、福は内」。節分は「立春」の前日、毎年2月3日頃を指す。節分といえば豆まき。豆は「魔物を滅する」という意味から古く魔除けに使われてきた。それに加え、大阪では昔からこの日に「恵方巻」を食べることが習わしだがその由来はよく分かっていない。現在ではその風習が全国に広まりつつある。

 恵方巻は主に太巻き寿司で、切り分けずにまるごと一本を一人で食べる。良縁が切れないようにするためで、七福神にちなんだ、かんぴょうやキュウリ、伊達巻などの7種類の具材を海苔で巻くことで「福を巻き込む」という願いも込められている。その年の「恵方」を向いて、無言で黙々と食べるのが基本で、恵方とは陰陽道でその年の干支に基づいて定められた福を司る「歳徳神[としとくじん]」がいる方角だ。

 2020年の恵方は、西南西やや西。

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